社会主義と言えば思い浮かぶのはマルクス・エンゲルスの名とともに「資本論」という偉大な著書を思い浮かべる方も多いはずです。学生の頃、中国近代史のゼミの教授は「眠れない夜にはマルクスを読むと良い」と教えてくれました。読み始めて3分もすればぐっすり眠れるからです。不況下の今では、深夜に金利 定期預金の調査をしていると、すぐに眠りにつけてしまいますが…。
社会主義と言えば、コルホーズ・ソフホーズなどに代表されるような生産手段の社会的所有・管理による生産成果の平等な分配などがその主義の大義と言われていますが、社会主義国家としてアメリカと並ぶ大国と成り得たはずのソビエト連邦の崩壊により、純粋な社会主義国家は現存していないと言ってもいいのではないでしょうか。
そもそもマルクス・エンゲルスは「社会主義」とは「資本主義が高度に成長した結果到達出来る」と位置付けており、バブル期の日本はある意味、マルクス・エンゲルスの社会主義を体現していたとも言えます。国民の雇用や収入が安定し、一億総中流と言われ人々は一定の暮らしを満足して送ることが出来ました。日本はその後「失われた20年」と言われるほどに何の発展も進化もせず、経済は疲弊してしまいました。
では中国における「社会主義」とはいかなるものだったのでしょうか。生産手段の社会的所有・管理や生産成果の平等な分配などが本当に行われていたのでしょうか。鄧小平が行った「改革開放政策」で北京・上海などの都市部や深せんなどの経済特区で自由経済が認められるようになり、香港やマカオの返還を経て「一国二制度」なるものが誕生しました。最早中国とて純粋な社会主義国家ではありません。
ですが、完全に資本主義自由経済国家として、正常に機能しているとも言えないのが実情です。では中国の「社会主義制度」とはどのようなものなのでしょうか。